授業3年生

3年生「きつつきの商売」1、2時間目 物語を楽しむ言語活動

授業

久しぶりの更新。新年度が始まって1ヶ月。

今年度は7年ぶりの3年生担任。みなさんはどのようなスタートを切っただろうか。

今年も変わらず、自分の実践したことの記録と、これを見てくれる誰かの参考になればという思いでつらつらと実践を書いていこうと思う。

授業開きに関する記事はこちらから

国語の面白い授業開き ~学期はじめ、学年はじめに使える授業の工夫 3選~
新年、新学期がスタートしましたね。今回は授業開きで使える実践例を3つ挙げました。国語の授業の楽しさ、学ぶ意味を考えながら、充実した初日なるよう頑張りましょう。何か参考になる授業があればぜひ真似してみてください。

では、やっていこう。

きつつきの商売の面白さ

さて、3年生最初の物語文は「きつつきの商売」

中学年で学習する場面の移り変わりがとてもわかりやすい教材文である。

登場人物も限られており、その対話や行動でお話が進んでいく。

お店という子供達も知っているものが、きつつきや「おとや」「100リル」といった空想の世界と交わって、色々な想像を広げられる楽しさがあると思う。

導入

今までどんなことを学習した?

yuuh先生
yuuh先生

今まで物語ではどんなものを学習したかな?

C「はなのみち」

C「おおきなかぶ」

C「スーホも読んだよ」

など、出るわ出るわでほぼすべての物語文の名前が挙がった。

何を身に付けたか

yuuh先生
yuuh先生

じゃあみんなは、それらを学習する中で、どんな力がついたかな?

本当に聞きたかったのはこちら。

物語を読むことの楽しさと面白さ。それらをみんなで確認していく。

その結果下のような意見が出てきた。

「きつつきの商売」1時間目 どんなことを学んできたか。

展開 どんな力をつけて読みたいか

さて、物語を読むことの意味や面白さを確認したところで、これからどんなことができるようになりたいかをみんなで考えた。

その中で一つ、こんなExcelデータを使ってみている。

自分のことを振り返り、できるようになったと思った項目に星をつけると、自動でグラフが作られていく。

このExcelを活用して、1年間自分の成長を可視化していこうと思う。

元データが気になる方はぜひお問い合わせから御連絡ください。

展開2 2時間目「はてな?を見つける」

どんなはてなが物語にはあるかな?

さて、早速物語を読んでいくが、今回は物語の「はてな」を見つけて楽しむというのが私の中での目標。まずは物語や国語の学習を楽しいと感じて欲しい。

そこで学習課題を自分たちで見つけて決めるという活動を設定した。

やったことのない子がほとんどだが、はてな?を見つけてごらんと聞くと出てくる出てくる。

どれから解決していく?

はてなが出そろったところで、次時からの見通しをもたせる。

子供達の中では「100リル」や「とく、とく」「どうどうどう」と言った聞きなれない言葉がまずは気になったようだった。

そこで次回は言葉遣いがおかしいと思うところから解決していくことにした。

このように子供達の疑問から学習課題を決めているが、なんでもありにすると学習にならない。

予め教師は想定される疑問を考えておく必要があるし、それに対する答えももっている必要がある。

その上で、それはあえて伝えず、子供達と一緒に考えていく。

ちなみに本単元で身に付けさせたいと私が思っているのは、「行動や気持ちを叙述から読み取る」ということである。だが、意図して行わなくても、疑問がある子たちは解決に向かうため自然と叙述に沿って読む。

中には叙述から考えたことをばんばん出して、教師の頭を飛び越えていくなんてこともある。

終わりに

1年間かけて作っていく国語教室。その最初の単元では、やはり「楽しい」「もっとやりたい」という声が聞こえてくるような授業にしたい。その中で、身に付けるべき事柄や学習に取り組む姿勢を自然と身に付けて欲しいと思っている。

さすが3年生というのか、授業中は発言がとどまるところを知らない。

ぜひ子供達に負けないように授業づくり、教材研究に励みたい。

みなさん、今年も頑張りましょう。

授業に関するお問い合わせはこちらから

他の物語文はこちら

6年生「帰り道」授業アイデア~視点を変えて読む物語~1時間目
本単元が、6年生最初の物語教材になる。物語を純粋に楽しんでほしいなと思う一方で、最高学年として、より深い読み取りを目指していきたい。そこで、「視点」というポイントを示し、そこを中心として物語の読み取りを楽しんでいく。1時間目は、その導入として桃太郎を例に出した。

 

2年生「スーホの白い馬」言語活動をみんなで考える
2年生最後の物語文の学習。これまで学習した内容を振り返り、単元の導入である本時は、みんなで「身につけたい力」と「言語活動」を考えた。教師の中では、身につけたい力を明確にもっているが、それに沿って言語活動を提示する方法ではなく、子どもたちの思いを引き出すことを狙い授業を行った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました