前時では、「固有種が教えてくれること」を読みながら、図表やグラフがどのような文章に対応しているのかを学習した。本時はこれまでに調べた図表やグラフをどのように扱うか、子ども達と考えていく
前時の授業はこちら
導入~グラフや表の使い方~
調べた図表は使えるだろうか。
T「さあ。前時は今泉さんの使った様々な図表がなぜ使われているのか、また、どの文章とつながっているのかを考えたよね。」
C「うん」
T「じゃあ、君たちの調べた図表は、使えそうかな?」
C「うーん(悩みながら)」
T「それでは、今日はそこを考えていこうね。」
図表から分かることはたくさん。だけど・・・。
C「わかることはいろいろあるね!」
T「じゃあこれ全部書く?」
C「書かない!」
じゃあ、書くことは何を基準に決めようか?
C「うーーん。」
図表やグラフは今の時代、ネット上でいくらでも見つけることができる。
特にGIGAスクール構想で一人一台端末が実現された今、すぐに全員が情報を集めることができるだろう。
しかし、国語で教えたいのは、資料の見つけ方ではなく、それをどのように活用すれば考えを伝える助けにできるか。である。
展開~資料をもう一度改めて考え、活用する~
三段論法で資料を活用する
さて、ここで突然だが、三段論法という論の技をもう一度書いておく。
この考え方は1時間目に自分の意見を考える時に使わせておく。
T「君たちは何で資料を使うの?」
C「説得力をもたせるため!」
ここが押さえられていれば、進みやすい。
T「じゃあ。何に対して納得してほしいのかな?」
ここで1時間目の自分の考えを思い起こす。
日本が良いか悪いか、どちらの方法に進んでいるかを意見する。
その基準は〇〇である。
だから、今の日本は〇〇である。
こんな風に論が進んでいく。
この〇〇を証明するためにわざわざ資料を用意していることを思い出させる。
そうすると自然と活用する情報が絞られてくる。
C「先生、これだけ伝えれば十分だった!」
資料を見直す&調べ直す
さて、こんな活動をしていると、資料が合わないと気付く子も出てくる。
そうしたら、もうこちらが言わずとも自然と資料を調べ始める。
だが、今回の調べは2時間目とは違い、目的が明確なので、より集中して、必死に調べることだろう。
(教師はそうならない子や、どうすればよいか止まってしまったこにのみ個別指導に行けばよい。)
私は今回、使ってよい資料を1つと制限した。その訳は2つある。
- 文章に合わせて資料を使っていることを意識させる。資料メインにならないように。
- このあと考えている授業展開のため。
ここら辺は、目的としている指導事項によると思われる。
終わりに
さて、この調子で2時間もすればこんな意見文が完成してくる。
とてもよく書けているかなと思うが、ここで終わりにしてしまうともったいない。
ここまでの文章を活用して、次時ではさらに、書くことについて考えを深めていく。
それにしても、やはり子供たちが授業で頑張ってくれると素直にとても嬉しい。
その頑張りに応えられるよう、授業作りを学び続けたいなと思う今日この頃。
今回は意見文だが提案文の授業はこちら
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明日も楽しんで授業を作っていきましょう!
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