今週は体調を崩し、なかなか大変な一週間だった…。本時では場面分けをすることで、物語の内容の把握を全体で行った。ちょっと前の日付になるが、確認していこう。
関係ないのだが、毎時間板書を撮っていると、スキャンの関係で文字がゆがんだり線が曲がって見えてしまう…。本当はしっかりまっすぐ書いている(こともある)ので。
場面分けの仕方
場面を分けるとき、多くの場合は以下の3つの視点で分けられる。
①時間が変わった
②場所が変わった
③人物が変わった
これらに注目させて考えると、簡単に物語を区切っていける。
展開~場面が変わるのはどこ?~
では、実際に場面を分けていこう。
T「前回は、大体の内容をおさえたよね。今回はもう少しくわしくこの物語について知っていこう。」
T「物語の区切りの事をなんて言ったっけ?」
C「だんらく!」
C「違うよ!場面だよ!」
T「そうだね。段落で区切ろうとするとものすごい量になってしまうよね。」
C(教科書を見て)「本当だ、一マス下がってばっかり。」
(お手紙でもやったはずでしたが忘れていた子たち…。)
このあと、上記の3つの条件を確かめたあと、まずは自分で考えてみる。
時、場、人物が変わるとは・・・。
C「むかし、モンゴルのって書いてあるからここじゃない?」
C「ある日、とも書いてあるからここかも。」
視点を与えると子どもたちはそれぞれ楽しそうに線を引いて考えていく。
ここで答えを示すのではなく、まずは全部上げさせて話を聞く。
C「スーホが出てくるからここは変わっている!」
C「白馬が出てきたからここも場面が変わるよ。」
C「ここはただの紹介だよ。」
ただ話し合っていると決めかねてしまう子供たち。なので、一言。
T「3つの視点で一番変わっているところは変わり目だよね。」
C「うーん。ここは時間は変わっているけど、人物は変わっていない。」
C「場所は変わっているけど、時間は次の日とか近い時間だなあ。」
そんな風に話しながら大きく分けたのがこちら。
場面を分けることで話の流れを読み取る
場面を大きく分けると、その理由が必要になる。その理由とは「時、場、時間」という視点で見てきたが、これらに注目すると自然と大きな出来事に注目することになる。
場面を分けるという学習を通して、実は物語の大体の内容を把握することにつながっている。
T「これでお話の流れが分かったね。」
大まかな出来事が場面として区切られると、場面の切り替わる文も明確になる。
4と5はどこで変わる?(場面の区切り方)
例えば4と5の間はどこか、ということで話し合いになった。最初は「そして次の日…。」と死んでしまったところから次の場面になるという意見が多かったが、ある子が出来事に着目していった。
C「死んでしまったのは、矢が刺さったからで、その矢は逃げているときにはなたれた。だからこれはまだ、白馬が逃げた話の中に入るよ。」
C「この次の場面は馬頭琴を作るということだから、馬頭琴のきっかけになったのは、夢だよ。だからとろとろとねむりこむところからが5の場面だと思うな。」
これで決着がついたのだが、ここで、場面の切り替わりに「時・場・人物」に「出来事」の視点が加わった。
まとめ 場面を分ける=出来事をわける
本時はここまで分けて終了。次回から精査、解釈に入っていく。だが、深く読むにはやはり大枠の理解は必要かなと思う。
同じ土俵に立ってから読み取るから、深く考えた時に意見が出てくるようになる。
この出来事と場面をベースに次時から人物の行動や会話、場面の様子を読み取っていく。
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