授業2年生

2年生「すてきなところをつたえよう」2、3時間目 情報集めと構成

授業

年度が終わってしまいましたね。でも、備忘録として書いてるブログなので、今月の実践を引き続きあげていきます。すてきなところをつたえよう2時間目。前回でげんごかつどうがきまったので、今日は実際に何を書くか内容を決めていく。

といっても、実はこの2時間、すでに学習したことを子どもたちは十分に生かすことができていたので、すんなり進んでしまった。

前時はこちら!!

導入〜何かを書く時に必要なことは〜

T「さて、お手紙を書こうと決めたよね。今日は何しようか。」

C「何を書くか考える!」

そう、こんな風にすんなり出てくるので改めて確認する必要がなかった。

T「じゃあ、何を友達に伝えたい?」

C「すてきなところ!題名だから!」

C「ありがとうも伝えたい」

C「あと、これからのこと!」

うんうん、やはり相手意識があるとどんどん出てくる。

T「じゃあそれらについて書けるように準備していこう!」

「書くこと」の目的意識をもたせる

例えば「社会科見学のお礼の手紙」を書くとしよう。

目的は「お礼を伝える。」と思いがちだが、それでは弱い。なぜお礼を伝えるのか。

「ありがとうございました。」とその場で言ったじゃないか。わざわざ手紙にする必要はあるのか。

そこを子供と一緒に掘り下げると面白い。

むしろこちらから「そんなの書く意味あるか?」と聞いてしまう。

そうすると子供たちは良い子なので、

「ありがとうだけじゃ伝わらない。」

「手紙に残った方がうれしいはず。」

「来年見学する子たちにも優しくしてほしいから。」

など色々出てくるだろう。そこで

ありがとうじゃ伝わらない⇒「ありがとう」を使わずに感謝を伝える手紙を書こう

手紙がうれしいはず⇒「もらって嬉しい」と思わせる文章を工夫して書こう

来年の子のために⇒ためになったこと、もっと聞きたかったことを伝えよう

など、具体的な目的が生まれてくる。そしてそれを書かなくてはという必要感が生まれる。

情報収集~書くこと集め~

「すてきなところをつたえよう」2時間目

これまで、書くことに関してはかなり指導を続けてきたので、今回は「推敲」に気を付けて取り組ませたかった。なのでここら辺はこだわりはなし。大事にしたのは子どもたちが書きたいという内容を選ぶこと。

これが書くことにおいて一番大切。書きたいと思わないものを書くわけがない。

なぜ、書くのか。

私は個人的に「伝える力」をつけるためだと思っている。

言葉を学習することの意味の一つ。伝えることで人とつながれる。だから書こうと思うし、書いてもらったものを読もうと思う。

そんなこんなで出てきたのが上記の内容。

うん、最後の項目なんていいね。

「ありがとうとこれからのこと」

その前も面白いね。

「二人だけの思い出」

ついつい書きたくなっちゃう。

書くのが苦手な子に向けて…

書くのが苦手。

よくわかる。私も大嫌いだった。

書くのが苦手な子の原因の一つ。それは簡単。

「書くことがない」である。

何書けばよいかわからないんだよね。

「自由に書いてね」なんてもう最悪。

そんな経験ある人はわかってくれるはず。

なので一番大事なのがこの「情報収集」

ここで書くことが集まれば、「お、書いてみたい。」「先生早く書かせてくれ。」となるのだ。

そのためには、

1、全体で集め方を共有する。(手本を示すもよし)

2、予め苦手な子をマークしておいてピンポイントで支援する。

これらも有効な手立ての一つである。特に低学年は、視覚に訴えて何を集めればよいか色分けなどするも良い。

(本時ではすでに書くこと経験済みの子どもたちなので、色分けはせず、どんどん集め始めた。)

3時間目 構成(文章の組み立て)を考える

ここからは第3時の板書。シンプル。

なぜシンプルか。

それは、「ノートを写す時間が減れば、どんどん手紙を書けるから」である。

なんて、そこまで深くは考えていなかったが、「書くこと」は体育と同じで、運動量=書く時間を確保してあげることがとても大切。

教師の話を聞いたり、考えるのも大切だが、書いてみないことには始まらない。

この時間は、すでに構成を組み立てる考え方を児童は知っていたので、確認だけして構成の組み立てに入っていた。

上記の写真はこれまでの「書くこと」や「話すこと」で学んだ内容である。

繰り返し同じようなことを指導しながら、少しずつ+αの内容を教えていくと、少しずつだが自分たちで学習を生かせるようになっていく。

継続は力なり、ということだなあと頑張る子たちを見て思った。

「習う」ではなく「学ぶ」と、書くことが楽しくなる。

今回は短く、2,3時間目をまとめてみた。文章を書く間、子どもたちは無言になる。その無言の時間に、頭をぐるぐる猛回転させ、思考し言葉に表現していく。一方どこかでつまずいたり、もしくはやらされている授業だと子どもたちは無言の中で暇を持て余したり、何もできず途方に暮れる。そうならないために、

何のために書くのか

誰に向けて書くのか

これは絶対に単元の導入で確認したい。できるならば、子どもたちに聞いて、子どもの言葉で学習計画を立てたい。

教科書には言語活動例が載っているが、私たちは教科書を教えるのではなく、教科書で力をつけさせることが大切だ。

ぜひ、「もっと書きたい!」となるような授業が出来たらと思う。

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