2年生の国語1学期の物語文、「スイミー」の実践を紹介。
※板書はスキャンしたため若干歪んでいます。
身に付けたい力
今回は、
○場面の様子に着目して、登場人物の行動を具体的に想像することができる。
を中心に指導していく。(指導書には、語彙に関する指導目標も入っています。)
具体的には、出来事と行動を結びつけて「スイミーは○○だから~をしたのだ。」と想像をし、物語の世界に入り込ませたい。
言語活動
あらすじと、すきなばめんをまとめて、レオ=レオニの本をしょうかいしよう。
本時(1時間目)
導入
こんな本を見つけたよ
T:面白い本を見つけたんだ。
C:え、どんな本!?
T:これなんだけど(「たんぽぽ」という題名の本を見せる。子どもたちは「たんぽぽのちえ」を学習しているため興味がある様子)
C:面白そう!
T:でもどうやったらみんなにこの本の良さを伝えられるかなあ・・・。(頭抱え)
低学年にはよく使う導入。こんなことできたんだすごいでしょ!という憧れ(笑)をもたせる方法と今回のように困っているので助けてほしいという方法。
どうしたら本をしょうかいできるだろう・・・。
C:あらすじを教えればいいよ!(これには驚き)
C:気に入ったところを読むといい!
C:たんぽぽのちえの時のようにカードを作って伝える!(「たんぽぽのちえ」では順序の言葉を使ったクイズをカードに書いて出し合った)
T:そうかそうか、そうすれば本の良さを伝えることができるんだね!先生よりどうやらみんなの方が上手にできそうだ。
T:今回はこんな物語を用意したから、このお話を使って紹介する方法を考えようよ。
ここでスイミーの題名を書く。ここから、スイミーはみんなで読むが、本番はレオ=レオニの作品だということを伝え、どっさり本を見せる。(知ってるー!の声が湧く)
展開
あらすじとは
子どもたちの言葉から単元のめあてを板書する。
T:ところでみんな、「あらすじってなんですか。」
C:簡単に教えること!
C:知らない人もわかること!
C:大体のないようのこと!(これが出てきたことには驚き)
ここまで出れば「あらすじ」の意味を共有できている。要するにすべてを紹介するのではなく大事なところをしぼって伝える必要があることを、子供たちは感覚でとらえている。
あらすじを伝えるには
T:では、あらすじを伝えるために、今日は何を読まなければいけないだろう。
C:出てくる人物!
C:何がおきたか!
C:観察文の時みたいに「どこで」も必要じゃない?
紹介するためには「あらすじ」が必要。あらすじを伝えるためには「人物」と「できごと」が必要。
だから読んでみようと読解へ繋げていく。ここから「人物」「できごと」に焦点を当てて個人で読む時間となる。
終末
本時はあらすじを正確に読むことではなく、見通しをもって読解に入ることがねらい。
最後には、初めて読んで「いいな。」「好きだな。」と思った場面をまとめ、振り返りをして終えた。
次時でやることはただ一つ。「あらすじ」をまとめることである。
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