気づいたら、この記事がよく読まれていることがわかり、嬉しく思います。
最初に書いたのは3年前の始めたての頃でした。
3年たった今、改めて考えたことも追記しながら、授業の課題つくりについて今一度考えていきたいと思います。
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授業を作るための考え方
明日の授業どうしよう・・・。
「終わらないなあ・・・。」
初任校にいた時、毎日5,6時間の授業を作らなければならないことに焦り、毎日遅くまで授業の準備。なのに授業がうまくいかない…。そんな経験がある方がいたら、私の仲間である。
そんな私も今ではなんとか授業を作るのに慣れ、余裕をもって子供たちの前に立てるようになってきた。今日は普段授業を作るときに考えていることをまとめてみた。
まず、最初に考えることは、まとめ
最初のころは、授業の導入から順番に考えて、発問考えて、最後にどうまとめるか考えて、など、授業を進めていく順番で考えていた。だが、これだと導入で悩み、発問で悩み、ちょっと知ったばかりの新しい手法を取り入れ、なんてしているうちに、自己満足の授業になってしまう。
授業を考えるとき、まず必要なのは
ということである。今日の目標、ゴール。もっと具体的に言うと、
「まとめに何と書いてほしいか」
を考えるのである。ここさえ決めておけば、授業がぶれない。
「まとめ」に向けた「課題」の作り方
課題がつまらない
さて、まとめが決まったら次にやることは、まとめに向かうための課題づくりである。
だがここで、
「〇段落について考えよう。」
「~の気持ちを考えよう。」
などの課題にすると、間違ってはいないが、つまらない。
子供たちからすると「なんでそんなこと考えなきゃいけないの?」となる。特に高学年になると顕著に態度に表れる。
子供たちは課題でその日の授業内容を予想する。どうせなら、わくわくさせて、授業を始めたい。
Aを聞きたければ、Bを問え
そんなことを昔言われた。だがこの言葉の通りで、聞きたいことを直接聞いても面白くないし、やろうと思えない。なので、子供たちの意識の方向を少しだけ変えてあげる発問をする。
例えば、上記の発問。みなさんならどう変えるだろうか。
正解はないが、例えば少し変えるとしたら、こんなのはどうだろう。
「〇段落は必要だろうか。」
「なぜ、ここのセリフは『〇〇』なのだ。」
「この話で一番盛り上がるのは̻どの段落?」
「この段落の間に話があるとしたら、どんな話だろう。」
どれもこれも、段落の意味や、人物の気持ちに触れてはいないが、自ずと考える必要が出てくる。
そうすると、「考えましょう」と言わなくても子どもたちは考える。
大事なのは、「本時のめあて」を見失わないこと。
この時間の最後に、またはこの単元の最後に何が出来ていてほしいか。それさえ教師がもっていれば、子どもたちは大きくずれることなくそこに向かっていく。
目標⇒課題(本時の活動)⇒細かい用意、手立て
こんな風に考えるようになってから、私は以前と比べて授業作りが進むようになった。あくまで、個人的な考え方だが、誰かの参考になったら幸いである。
でも一番大切なのは・・・。
一番大切なのは教える教師が「楽しい」と思えるか、だと思う。
「これを聞いたらきっとこういう反応するぞ。」
「これはきっと引っかかるだろう。」
「おお!こんな意見が出てきたか!」
そんな風に子どもたちとの時間を楽しむことが、子どもたちにとっても楽しい授業につながる。
授業作りにはいろんな考え方がある。また今度、別の考え方についても伝えていきたい。
私もまだまだ修行の身なので、一緒に語ってくれる方はぜひ、お問い合わせからご連絡ください。
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