授業考え方

国語の面白い授業開き ~学期はじめ、学年はじめに使える授業の工夫 3選~

授業

みなさん、3学期が始まりましたね。

残り3か月の今の学年。国語は面白い!と言ってもらえるようになったでしょうか。

私は日々奮闘中です。なかなか難しい。それでも国語について価値を感じ、楽しんで学んでもらえるよう2022年も頑張ります。

私が頑張る理由はこちらから

国語を教えて何がしたいか・・・。
「言葉の力」を身に付ければ、ありとあらゆることを実現できるのではないだろうか。もっと言えば、言葉の力があれば、人は「幸せ」に近づけるのではないか。それを直接身に付けられるのが「国語」であると思っている。嬉しい時も悲しい時も、困った時も挑戦したい時も、誰かに助けを求める時も、自分の思いを「発信する」ことができる人。そして、共に生きていける人。

今日はすぐに出来て自分の中でうまくいったなと思う面白い授業開きをいくつかご紹介します。

前半は私の思う授業開きの意義、後半は実際に行った授業開きです。

授業開きの考え方

なぜ、授業開きをする必要があるのか。

笑わせて楽しませるのではないですよね。

私は主に、

  1. 学ぶ目的を意識させる
  2. 学ぶ楽しさを感じさせる
  3. こんな先生、こんな授業ということを伝える

の3つを意識して、最初の授業に臨みます。2,3学期だと、3つ目は省略でしょうか。

学ぶ目的を意識させる

何のために学ぶのか、そんなことを気付かせるような内容がいいですね。

今までの学習をまとめてみる、自分のできることを再確認して自信をもつ、そして今日からの学習の意味を考える。そんな時間になると素敵ですね。

学ぶ楽しさを感じさせる

国語の授業は楽しいですか?国語のみならず、学習は楽しいですか?新しいことを知る、できるようになるってとっても嬉しいことですよね。

学校はそれを友達とできる。大人になってから感じることですが、やはり誰かと一緒に学ぶのって楽しいなと思います。自分が教師だからですかね???

たった数文字から色々なことを考えられる。同じものを読んでいるのに隣のあの子と考えていることが違う。学ぶことの楽しさを感じる初日にできたら素敵ですね。

こんな先生、こんな授業ということを伝える

これは学年の始めに限るかもしれませんが、子供達の関心は先生の人柄にもあります。

どんな先生で、どれくらい厳しくて、どんな授業になるのだろうと、期待と不安が入り混じった様子でこちらをうかがっています。

きっと最初の授業では自己紹介をすることでしょう。それをせっかくだから授業にしてしまいましょう。

国語だからできる荒業です。

授業開きの実践

ここからは実際に行ったことのある授業開きをまとめてみました。自分のオリジナルもあれば、他の人の実践からアイデアを頂いて行ったものもあります。

なので、「お、これいいかも」と思うものがもしあれば、ぜひ真似してみてください。

国語の学びを見わたそう

2年生の授業開き

①これまで学習した内容を身に付けた力or単元名でも良いので聞く。

4年生授業開き(下巻の始め)

②出てきた意見をまとめる。

③その学習をして、できるようになったことを考える。

(どんな時に生かせるか、今までと何が変わったか)

④まだできないこと、足りないことを考える。

⑤今学期の学習について自分たちで考えをまとめる。

これで次の時間から毎時間「何を学習するか」ということを意識させやすくなります。

コンテンツではなくコンピテンシーベースで考えることの一助になればと。

詩の学習で言葉あそび

毎学期必ずある、詩の学習。好きですか?私は大好きです。

少ない言葉にたくさんの思いがつまっている。国語学習の楽しさを味わうにはもってこいです。

「いるか」谷川俊太郎

「いるか」谷川俊太郎

①いるかが何頭いるか考えるところから言葉の面白さを感じさせる。

②右と左で形が似ているところから「連」について考えさせる。

③音読しやすいことから「音」について考えさせる。

④「か」で終わっているところから「韻」について考えさせる。

「春のうた」草野心平

①誰のどんな目線の詩かを題名だけから予想する。

②「ほっ」の2文字だけで分かることを考える。

③「うれしいな」の意味を考える。

④つるつる、そよそよの表現している様子から「オノマトペ」の効果について考える。

⑤「ケロケロ」ではなく「ケルルンクック」なのはなぜ?

などなどなど。

(この時は、最終的に「ケルルンクック」で終わっているのは、春を楽しむカエル自身も、草野新平からみたら春の一部なのだという子供の結論で終わった。初日の授業にも関わらず鳥肌ものだった。)

詩の指導について、もっと詳しく書いた記事はこちらから

小学校国語 詩の指導の工夫 ~授業の工夫と指導のポイント~ 
どの学年にも必ず出てくる詩の授業。苦手だと感じる人は多いかもしれない。今回は私が実践している詩の指導をまとめてみた。詩の技法や実際の授業展開も見ながら、明日や来学期の詩の学習に生かしてもらえたら幸いである。

先生の自己紹介から話合いの仕方、発言の仕方を学ぶ。

①上記のように自己紹介につながる写真を見せる。

②ここからどんなことが分かるか自由に発言する。

③発言を褒めるなど、自分の学級経営に向けて声掛けや氏名を行う。

私の場合は

  1. 発言した子を褒める。
  2. 発言を聞いていた子を褒める。
  3. 発言を聞くときに身体ごと向けた子を褒める。
  4. わからないと言った子を褒める。
  5. 話し合いをさせて考える。
  6. 話し合う際のポイントを伝える。(いくつもある内容を小出しに。これはまた別の記事で)
  7. 意見を出し合い正解を伝えたうえで、もう一問。(これが大事)
  8. 学ぶことについて伝える。

ちなみに上記の写真は、私の嫌いなものが「お化け」「虫」「静電気」であることを表しています。

(そんなの話し合っても分かるわけない、はずなのにたまに当ててくる子がいる)

終わりに

いかがでしょうか。これらは、最初にも話した通り、自分のオリジナルもあれば、他の人のを真似したり参考にしたものもあります。

なので、ぜひ、これを見て「おっ」と思うものがあれば、気にせず真似をしてみてください。

1人でも国語を楽しいと感じて新学期を始められたら素敵ですね。

2022年も皆さん頑張りましょう!

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