夏休みはいかがお過ごしでしょうか。ゆっくり休めておりますでしょうか。
さて、2学期が近づいてくると、このあとの授業どうしたら…、という心配の声が聞こえてきそうな気がしますね。
大丈夫です、何年たっても同じように「どうしようかな」と考える日々です。
一つずつ、やりたいこととできることを積み重ねていって、国語の授業を一緒に楽しみましょう。
2学期の授業の進め方~1学期との違い~
2学期末、3学期末の姿をイメージする
まず、2学期と1学期の違いは、すでに子供たちのこと、学級のことが分かった状態で始まるということです。
1学期の最初はこちらの思いを伝えたり、授業の進め方を一緒に確認したりすることもあります。ですが、2学期はお互いにある程度理解しあった状態。
それであればもっと先を見つめましょう。
2学期の終わりにはどんな姿で授業を受けていてほしいですか。
3学期に学年、このクラスが終わるとき、どうなっていてほしいですか
45分後だけではなく、少し長い時間軸で2学期を始めてみると、毎時間何をしたらいいかと焦ることが減り、少しずつでも成長していく子供たちと授業を楽しめるようになります。
2学期の初めに何を伝えたいか
さて、2学期の初めに改めて気合を入れているのは教師だけではありません。
子供たちだって、ここから頑張りたいと思っています。
そこで、私は、2学期のみならず学期の初めには教師としての願いを伝えることが多いです。
例:先生は2学期も国語の授業を通して、読み書きができるだけではなく、やりたいことをやれる、自分の学びと同じくらい友達の学びも尊敬して受け入れられる、そんな教室を作りたいと思っているんだけれど、みんなはどう思う?
私のまねをする必要はありませんが、こういった話をする際は子供たちの思いも聞くようにしています。
これは私の目指す教室がそうだからというのもありますが、学校って、学びが生まれてくるんですよね、楽しんで相手の話を受け入れていると。
どんな45分を理想としていますか?
さて、上記がどのような内容となるかは先生方一人一人違うと思いますが、今、どのような45分を想像していますか?
どんな45分だろうと、目の前の子供たちの成長を願っていたら間違いはないはずです。
どんな導入ですか?展開はどのように子供は学んで、先生はどこにいますか?最後はどのように授業時間が終わりますか?
以下に授業開きのアイデアを上げますが、45分の使い方はご自身の理想をぜひ試してください。
授業開き、教師だって楽しいものにしていきましょう!
令和の授業開きアイデア4選!
4選!なんて偉そうな書き出しにしたのは、いくつもあると読み疲れるかなと思ったからです。
4つ以外にもたくさんありますので、思いついたら以下の内容以外でもどんどんやりましょう。
国語の学びを見渡そう
これは、既習事項とこれから学ぶ内容を確認していく授業開きです。
以前の記事でも書きましたが、上記のような指導事項の言葉を子供と繋いでいくこともあれば
こんな風に普段読んでいる本や経験から、言葉ってどんな勉強になるだろうと1時間考えて、やっぱり国語ってすごいんだね、と話すこともあります。上の写真は1年生の1学期(5月)です。
ポイントは
・学びを繋いで、2学期以降の国語の授業や、これまでの学びを価値づける。
・普段の活動やこれからやりたいことも全て学びになっていくというワクワク感を一緒に楽しむ。
といったところでしょうか。
【話すこと・聞くこと編】夏を語ろう
これはよくやる方もいるかもしれませんね。
ただし、時代は令和です。
語るといっても色々な方法があります。
方法はいくらでもあります。
進め方も、使えるツールもたくさんあります。
ただ、忘れてはいけないのが
何のためにやっているか
です。
活動自体が目的になっても構いません。2学期の授業開きです。子供たちに厳しく何かを求める必要はないですが、教師は、活動の目的を忘れてはいけません。そうすれば、形ではなく、夏休み明けの子供たち一人ひとりに目が向いていくはずです。
【書くこと編】条件絵日記
誰もが書いたことがあるであろう絵日記に条件を付けます。
先ほどの話すこと・聞くことと同様にたくさんアイデアはあります。
いくつか挙げてみましょう。
方法はいくらでもあります。(2回目)
私は今、上を挙げながら「言葉にこだわって、でもワクワクしながら書いてほしいな」と思いながら条件を考えてみました。
【読むこと編】力試し!どこまで読み取れる?詩の深み
少し探究に近いことをやってみるのはいかがでしょうか。
例えば学期の初めに入ることが多い「詩の学習」
どの詩も素敵なものばかりで、しっかり教えてあげたいことも多いですが、少し、子供たちにゆだねてみるのも面白いかもしれません。
例えば、「詩のつまらなさ」「詩の面白さ」などを、詩の教材を基に紐解いてみる。
当然、面白さに気付いてほしいですが、あえてつまらなさにも目を向けることで、私は「学ぶということ」について大きく考えるきっかけにしたいと思ってやってみたことがあります。
学びがつまらない、とは、どういうことで、どんな状況なのか。
これを考えることで、自ら学びを楽しめる子になってほしい。卒業した後も。
詩の具体的な授業が知りたい方はこちらから
具体的な指導~子供に伝えたいこと~
上記の授業をやるうえで、子供たちにいつも話していることは3つです。
①国語って何?
②学ぶって何?
③学校って、学級って、授業って何?
長くなるので、ここでは書きませんが、これらは年間通して常に語り、話し合い続けていきます。
主語が子供の授業、というなら、本当に子供が考え続けていかないといけません。
教師として子供の前に立つなら、やはり大人も考え続けていかなければいけません。
(余談)今思う、学ぶということ
国語は楽しいです。
でも、国語が楽しいと思うのは、主語述語が分かったからでも、登場人物の気持ちが分かったからでもありません。それができて、じゃあこれもできるんじゃないかと次の学びにワクワクしたり、これまで何気なく使っていた日本語に新しい視点を見出したり、自分とは違う考えをもつ友達と語り合ったりするからだと思います。
時代は令和です。
これができればよい
というものはありません。
今もまさに、世の中に新しいものを生み出している人が大勢います。
でも、言葉を学ぶことの楽しさや、自分の学びが広がる面白さ、そして、私たちが使う言葉に自覚的になって学ぶことの価値はこれからも変わりません。
どうか、肩ひじ張らず、まずは目の前の子供たちと、2学期も国語を学ぶことをワクワクしながら楽しんでください。
気になることがあればぜひ、こちらから連絡ください。(ちゃんと返せるように頑張ります。)
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