授業1年生

1年生「うみのかくれんぼ」第1時~図鑑を作りたい、と思ってしまう環境つくり~

授業

1年生の2学期も1ヵ月が過ぎようとしています。

1年生とはいえ、そろそろ説明文や物語文も慣れてきたころではないでしょうか。

今回は久しぶりに、全時間の授業を追って記録していこうと思います。

これを読んだどこかの誰かが、少しでも国語を楽しいと思えますように。

この記事を読むと分かること 

  • 説明文の学習の導入(1年生ver.)
  • 具体的な指導と発問
  • うみのかくれんぼの指導アイデア
  • 言語活動の始め方、選び方

さて、やっていきましょう!

導入~いきなりクイズ!~

1年生に固い説明は不要、もしくは後回し!

今回は年間で2回目の説明文。

子供たちには「問い」と「答え」という学びが残っているはず。

で、ほかの学年であれば、「どんなことを学びたいかなあ。」と一緒に思いをはせるところですが、ここは1年生。思いっきり楽しんだ後でそれを考えたいと思います。

かくれんぼクイズ~絵を描いてごらん~

今回は葛西臨海水族園様が提供してくださっている映像資料を活用して導入をしました。

外部リンク : 授業に活かせる動画集:うみのかくれんぼ (葛西臨海水族園) : 海洋政策 – 内閣府 (cao.go.jp)

yuuh先生
yuuh先生

さて、ここにはいきものが隠れているよ!

児童
児童

わかる!たぶん魚だ!

yuuh先生
yuuh先生

おお、すごいね!じゃあ、どんな形か絵で描いてごらん!

今回は導入でプレイス(かれいのなかま)の動画を活用しました。

砂の中にもぐっている魚。それがどんな魚なのか、姿は見えません。その映像をよくみて、イラストで描いてみます。

ただし、上手なイラスト、正確なイラストを描くことが大切ではないのです。

どこにどのように隠れているか、描いたイラストを基に説明してもらうことが狙いです。

説明したい子供たちは必死にいろいろな表現を使います。

「砂にもぐっているよ!」「ちがう、砂をかぶっているの!」「多分じっとしているんだよ。」

ほら、これだけで1年生の子たちからは言葉があふれてきますよね。

これが、「大切な語を選ぶ」指導事項に繋がります。

展開~学びたくなっちゃう環境作り~

黒板に図鑑を作っちゃう

子供から言葉があふれてきたところで、教師はそれをどんどん黒板に書いていきます。

ただし、出てきた言葉そのままで!

yuuh先生
yuuh先生

では、この生き物はどのように隠れたんだろうね。

「ぐって砂をほるんだよ」

「目だけを出しているよ。」

「ひれをつかうんだよ。」

「多分、いそいで隠れているんだね。」

イラストの周りに言葉が集まってきますね。

ですが、ただ、言葉を集めているだけではクイズ大会で終わってしまいます。

言葉にこだわりまくる

ここだけでなく、活動を楽しみながら、国語の授業はやはり「言葉」に面白さを見つけてほしいですよね。

yuuh先生
yuuh先生

ぐってやって、ばってもぐる。

これを見ていない人にもわかるように伝えるにはどう言えばいいかな。

yuuh先生
yuuh先生

今、「み」をかくす。って言ったけれど、「み」ってなあに?

みをかくすって、動きをつけるとどんな様子??

yuuh先生
yuuh先生

まって、石の「ように」って言ったけれど、この魚は「石」ってこと?

こんな風に、言葉を拾いながら、子供たちに説明してもらいます。

すると…

児童
児童

砂の中に「すばやく」とかかな。

児童
児童

かくれます、じゃわからないからもぐりますとかかな。

児童
児童

みっていうのはね、「からだ」ということだよ先生。

なんて声が聞こえてきます。

動作化、言語化、イラスト化

私がやっていることは

・描いたイラスト

・見えている映像

・言葉

を繋ぐということです。

自分の思考を急に言語化できずともイラストで表すことはできます。

それを自分の言葉で説明してみる。

説明したことと、見ている映像を繋いで、より具体的な言葉で説明してみる。

そうすると今回は

こんな板書に!

言葉って面白いね!と子供たちとわいわい。

終末~さて、今回何をしようか~

さて、ここまできて、今回は映像を見るだけでなく、説明文「うみのかくれんぼ」を読みながら考えていくことを確認。

何をしたらたのしいかな。

と尋ねると

「図鑑をつくってまとめたい!」

という子もいますが、

「自分で本を読んで図鑑をつくりたい!」

という子も。

あとは「音読をしたい。」「動きを真似したい。」「教科書を書き写してメモをしたい。」なども出てきました。

ここは教師がこれにしよう!と方向を定めてあげるのもいいですし、子供にゆだねるのもいいと思います。

何を学ぶか、どのように学ぶか、でもその根底には「やりたい」がないと。

単元の導入について今回はまとめてみました。

何を学んだか、どのような言語活動が適しているか、

そのようなことを考えながらも、やっぱり学びは楽しいのが一番だなと私は思います。

というか、「学ぶ」ということは本来、楽しいに決まっているのです。

新しいことができたり、新しいことを知ったりする学びがつまらないときは「なぜなのか」よく考えてみると、意外と自分でがんじがらめにしてしまっていることもあります。

今回は掲示物や教材ではなく、学習の流れで環境を整えて子供の学びに「言葉」というよりどころを作りました。

ぜひ、「やりたい」と教師も子供も思えるような学びを積み重ねていきたいですね。

もし何かお困りのことがあればぜひ、こちらから連絡ください。(ちゃんと返せるように頑張ります。)

高学年の授業導入はこんなものも

6年生「思い出を言葉に」「大切にしたい言葉」1時間目 言葉の力を振り返り、言語活動を決める
本単元は、今までの思い出を、表現を工夫しながら書き表し、文集にまとめていく言語活動を設定した。ただ、ただの出来事を書いているのではつまらないので、そこに、小学校6年間で自分の心に残っている言葉を載せていく。本時では単元の導入で、今までの体験を基にここからの言語活動について考えた。

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