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「漢字」の学習の工夫

授業

お久しぶりです。気付いたら2024年。この1年間、「国語」という枠ではなく、教育者としてどんなことができるか考え続けてきました。今日からまた、その考えを踏まえて国語の授業をどのように作っていけるか、自分の中のアイデアを共有しようと思います。一発目は「漢字学習」の工夫です。

お問い合わせいただいたのに返信できていない方、申し訳ありませんでした。
今日からまた再開いたしますので、国語授業にお困りの方がいましたらお問い合わせから御連絡下さい。

この記事を読んで分かること

  • 自ら学ぶ「漢字の学習」の導入の仕方
  • 発問や、指導法の工夫
  • 「主体的に学ぶ」漢字学習の具体的な方法

では、いきましょう!

導入 ~「漢字は何が面白い?」~

漢字を学習するというと、イメージはどのような風景になりますかね。空書き、漢字ドリル、ノートへの練習などなど。

それらが効果的な場合も多いですが、今回は、それぞれが主体的に漢字を学習できる方法を工夫してみる。

漢字って好き?

本学級では1学期は上記のノートやドリルをみんなで進める学習を行ってきたが、2学期の頭にこんなことを聞いてみた。

yuuh先生
yuuh先生

みんな、漢字の勉強好き?

子供達
子供達

(声をそろえて)嫌い!

…分かりやすい反応をありがとうございます。

好きな子いないんですね。いや、ごく一部はいました。もしかすると、全国的にも同じ質問をしたら同じ答えが返ってくるのでは。

ちなみに一年後の今

yuuh先生
yuuh先生

みんな、漢字の勉強好き?

子供達
子供達

(声をそろえて)好き!早くやらせて!!

…驚きの変化です。

なんで嫌いなの?

さて、全員が嫌いということが分かったところでその理由を尋ねました。

子供達の言い分は以下の通り

  • ドリルやノートの練習がつまらん。
  • 漢字を覚えて何の意味があるかわからん。
  • みんなで一緒にやるのがつまらない。
  • もう知ってる漢字はやりたくない。
  • 書き順、いります?

まだまだありますが、このくらいで。

ううん、言いたいことは分かる。だが、教師という立場として、漢字学習が無駄なものとは思わない…。

漢字をなぜ学ぶのか、いや、なぜ楽しく学べないのかを対話する。

さて、どうして楽しいはずの学習がつまらなくなるのでしょうか。

私の中での答えは簡単で

子供達が納得しないまま学習を始めている。

学べた喜びがない。

の2つかなと思う。現に、

yuuh先生
yuuh先生

漢字は学ぶ必要は無いということ?

子供達
子供達

そういうわけではない!

学ぶのは必要!

と、かえってきます。

一部の子は「必要ない、AIがある。」など言うときもありますが、そこらへんは他の子が反論してくれます。

子供
子供

AIが書いてくれたって学んでないと、それが正しいかどうか判断できないじゃない。

ということは、①この時間に漢字を学ぶことの価値 ②どのように漢字を学ぶか の2つを子供との対話の中で納得して進める必要があるのです。

さて、続きはまた明日更新。

漢字学習の具体的な進め方

では、実際にどのように漢字学習に取り組んでいくのか話をしていきたいと思います。

まずはドリルやノートから

子供達にとって、学校の中で1時間好きなことをしてよいという時間はあるようでありません。

何かをしている時に必ず他者(教師)から評価を受けます。

そのため、私のクラスではこんなことを伝えて始めました。

yuuh先生
yuuh先生

1時間上げるから、いつもやっているノートやドリル、好きなだけ好きなようにやってごらん。

当然、漢字を学ぶ意義は子供と共有していないといけません。(押し付けではなく)

そうじゃないとただの怠ける時間となってしまいます。

そうして始まる自由な学びの時間に、先生は極力どんなことをしているのかなと眺め、やることに指示やアドバイスを出すことは控えます。

終わった後は「自己評価」

そうして、45分が終わるころに、一度声をかけ、自己評価を促します。

方法は各学校で取り入れているものでかまいませんが、振り返る視点としては

  • 漢字に関する力がついたかどうか
  • 自分の思い通りに勉強できたか

など、今日の学習に関することを振り返れるといいです。(振り返りに関してはまた別の記事で)

漢字を学ぶ意義が共有できていれば、子供たちなりに自分の学びが満足かどうか考えます。

そして、

子供
子供

今日は〇字練習で来たなあ。

次回はもっと進めたいな。

や、

子供
子供

今日はあんま楽しめなかったな。

次回はもっとやりたいことから始めよう。

など、思うことが出てくるはず。

どのように漢字を学ぶか(方法の例一覧)

上記の方法が正しいとかではない。だけど、一斉での漢字学習に織り交ぜていけば、漢字だって自らの学びを考えながら取り組むようになるのです。そのうち、

yuuh先生
yuuh先生

どうすれば漢字を学ぶことができるか考えて自由にやってごらん。

なんて声をかけます。大事なのは「自由に」やることではなく、「自分が納得する方法」を考えることです。

以下は子供達が工夫して取り組んでいる内容の例

漢字のカルタ、ババ抜き

楽しそうにカードを作って活動していました。「それちゃんと学べているかな?」と聞いても笑顔で、「はい!」「先生、今日はこっち、次回はドリルなんです」など答えていました。

プリント、テスト

いつでもできるようにある程度用意してあげています。子供達は何度も挑戦したり、自分の力試しに使ったりと、考えながら取り組んでいました。

オンラインでの学習

今はいろいろなサービスがあります。例えばドリルを購入すると、子供達が使えるアプリが一緒についてきたりします。

「これをやりなさい」

ではなくても、こんなのあるよと置いておけば、やりたい子がやるのです。

やっぱりノート、ドリル

いくつか試して、やっぱり書くことが大切、と思う子もたくさんいます。

ここで初めて、その子の中でノート学習に価値が生まれると思っています。

どのような声掛けをするか

教師は当然、眺めてにこにこするだけではありません。

教室中を回って子供達を見取り、適宜アプローチをします。私がしていることは主に

  • 学びに向かえているか
  • 友達に流されていないか(納得して行えているか)

を見て、声をかけています。

その時の声掛けは「~しよう」と促すのではなく、まずは「調子どう?」と子供の考えを聞くことが大切。

漢字学習の時間の私なりの考え方

別の記事でも載せましたが、基本的な考えは、「子供と一緒によりよい時間を」です。

「漢字だからこうしなきゃ。」

「ここは押さえないと。」

「教師たるもの。」

そういう気持ちが全くないと言ったらうそになります。頭の片隅でちらつくこともあります。

ですが、そもそも、学びって楽しいものですよね。

漢字だけは修行のようにきれいな字を書け、覚えるまで頑張れ、ではないですよね。

そう思って指導法を模索している毎日です。

気になることがあればぜひ、こちらから連絡ください。(ちゃんと返せるように頑張ります。)

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