授業5年生

5年生国語「やなせたかし アンパンマンの勇気」1時間目 導入~アンパンマンのマーチ~

授業

「そうだ、うれしいんだ生きる喜び、たとえ胸の傷がいたんでも」

これだけ読むとなんだか素敵な詩のように感じるのが不思議。

今回は伝記の学習に取り組んでいく。私は初任の頃、

伝記とはなんだ、どのように教えればいいんだ

と悩んでいた。そんな私だが、何年もたち少しだけまともな授業ができるようになったので、伝記の指導でお困りの誰かにこの記事が届いたら幸いだ。よし、楽しい授業を始めよう。

導入~アンパンマンマーチ~

この詩を読んで何を思う?

さて、まずはじめに、こんな詩をを黒板に書いて見せた。

「なんのために生まれて、何をして生きるのか」

「答えられないなんて、そんなのはいやだ。」

この詩はどんな人が書いたと思う?

以外と一番の歌詞は知らない子が多く、気付かない、しめしめ。

C「多分、有名な詩人。」

C「何かの作家。」

ちらほら出てきたところで、歌を聴かせる。

教室で起こる「あーーー!」の声、しめしめ。

「アンパンマンのマーチ」であることを伝え、本番はここから。

この歌は誰に向けられている?

T「さて、『何のために生まれて、何をして生きるのか』この詩は誰に向けられているのだと思う?」

C「世界中の人!」

C「やなせたかし本人!?」

C「悪者!!(バイキンマンのことらしい)」

「何のために生まれて、何をして生きるのか」

この詩は歌を聴かないで読むと、結構深いのではないか。

ここで今回のメイン。

この歌はどんな歌であるイメージがあるかな?

曲調があるので、少し言葉以外の要素も入るが、とにかく聞いてみたかった。

子供たちの回答はこちら。

展開~考えのアップデートをしよう~

伝記とは何?

さて、ここからが本単元の本題。

説明文と物語文がどのような文章だったかを押さえ、伝記とは何かを考えていく。

これはやなせたかしさんについて書いた文章であるが、実際に書いているのは梯さんという方。

C「ということは、梯さんがやなせたかしを通して何かを伝えたいんだねきっと。」

・・・鋭いぞ、わが教え子よ。

伝えたいという意味では説明文に近い。ただ、題材は別の人物の生き様。ここが物語文に近しい。

生き方を伝える文章を読み、何を受け止め、どのように自分の生き方を考えていくか。そんなことを楽しんでほしい。

伝記とは?

まずは読んでみる&最初の考えを残しておく。

言語活動を「考えのアップデート」とした。今の考えから、伝記を読んだ後の考えで、自分の中の何かが変わったら、伝記を読む価値はあるのではないかと考えた。

今回はこのように全員分の記述を毎時間記録した。

アンパンマンのマーチからどんなイメージをもつか。やなせたかしさんはどのような生き方をしたか。

最初の時点での考えをまとめておく。

終わりに

次時以降、文章の中からやなせたかしについて、そして自分の考えをアップデートさせることに向けて文章を読むという見通しをもたせる。

伝記というのは、他の人の人生を垣間見ることができる書物である。人生一度きりだが、書物に触れることで、様々な生き方を追体験?できるのではないかと思う。それが伝記の素敵なところ。

子供達にも読むことを楽しんでほしい。そして、言葉の学習を通しながらも、他の人の人生を感じ取る感性を育てたい。そんなことを考えた1時間目だった。

次の記事では具体的な読解に入っていく。

(1年前の実践だから、思い出しながらのんびり書いていきます。)

次時はこちらから

5年生国語「やなせたかし アンパンマンの勇気」2時間目 文章内容の把握をする
前時では単元全体の見通しをもち、「アンパンマンのマーチ」を中心に考えを広げていくことを言語活動に設定した。本時では、実際に文章を読みながら、やなせたかしさんの「人生最大の出来事は何か」という課題を設定し、考えや生き方を読み取っていく。

授業に関する問い合わせはこちらまで

オンライン学習なら4年生「詩を味わおう」も参考にしてくださいね

コメント

タイトルとURLをコピーしました