授業6年生

6年生「思い出を言葉に」「大切にしたい言葉」1時間目 言葉の力を振り返り、言語活動を決める

授業

さて、今年度もあとわずか。

6年生を担任している人はそろそろ小学校のまとめに入っている頃だろうか。

今回は卒業に向けてこんな学習をしてみた。

ちなみに今回は諸事情で2学期の「大切にしたい言葉」と関連させて学習していく。

この記事を読んで分かること

  • 単元の導入の工夫
  • 言語活動の決め方
  • 「思い出を言葉に」の実践例

導入~言葉でできること~

言葉でできること、これまでできたこと

最初はこんな話から入っていった。

T「言葉について、ずっと学習してきたけど、残すところもあとわずか。ところで…。」

yuuh先生
yuuh先生

言葉でできることってどんなことがある??

C「話したり雑談ができる。」

C「本を読める。」

C「しりとり」T「遊べるってことかな?」C「そう」

C「人を傷つけることができる。」

T「それは怖いね。」

C「発表ができる。」

C「癒すことができる。」

まあ、出てくる。

そこで、こんな質問。

yuuh先生
yuuh先生

言葉でできることはいろいろあるね。

じゃあ、誰かの言葉に影響を受けたことがある人はいる?

C「ある!」

T「どんなの?」

C「メッシの言葉を聞いていいなと思って」

C「人っていうか、歌詞を聞いていいなって。」

C「友達から励まされた言葉とか。」

うん、色々出てくるね。

言葉で変わったこと、変えられること

上の2枚の写真は「人を引きつける表現」の学習で使ったスライドだ。

同じ風景を表現する時に言葉一つで全く違う印象を与えられるという学習だった。

これを思い出させ、言葉一つで変わるのは風景だけではないことを伝えた。

(と言ってもこれまでの学習で子供達にとっては分かり切っていることだとは思うが。)

展開~言葉を見つける、思い出を考える~

言葉で変わった経験を語る

ここで、自分の思い出を少しだけ語る。言葉で気持ちが動いたこと。

言葉をもらったことで勇気が生まれたこと。

何でもない語りだけれど、実はこういう話をゆっくりすることってない気もする。

そんなことを話しながら、他にも言葉はたくさんあることを、ちょうどyoutubeで偉人の名言がまとめた動画を見つけたのでそれを見ながら話す。

言葉が見つかる場所

T「さて、そんな言葉ってどこで出会えるのかな?」

C「本」

C「友達」

C「親」

C「先生!」

C「歌詞」

C「有名人」

おお、出てくる出てくる。

T「でもこんなのもあるんだよ?」

そういって、アニメの名言集を動画で見せる。

言葉っていうものは、本当に世の中にあふれている。

そんなところで、今回の言語活動を伝える。

(今回は子供達から引き出す方法ではなくこちらから提示して見た。)

「名言集」で身に付ける力

さて、今回実は事前に子供達にアンケートを取っていた。

名言集とちょこっと思い出集、どちらが作りたいか。

どちらがこれから先に向けて欲しいか。

その結果、名言集だったので、今回はこの言語活動で書くことを締めようと思う。

T「さて、これを行うことでどんな力がつくといいのかな。自分で考えて書いてみて。」

私が狙っているのは「共有」

だが、子供達はどのようなことを学習したいのかそれぞれに書かせた。(これは毎回の単元でやっていること)

言語活動を決めていく

さて、名言集という活動は子供達に示したが、何をもって名言集とするかは子供達と考える。

どの学習でもそうだが

①学習することで何かができるようになるから学習したくなる。

②人に言われたことではなく、自分でやりたいと思うから、意欲が沸く。

ではないだろうか。

大人でも誰でもそのはず。

だから、1時間目はとても大切だし、子供達に委ねる部分があることも大切。

子供の交流だけに任せるのが大切なわけではない。

なぜ、子供主体が言われているのか。

持論だが、教師の一方的な指導は一過性のものにしかならないからではないか。

子供主体≠子供に任せる

子供主体=子供の学びを軸に活動や学習内容をつくる

ことかな。

今回はこんな感じで内容をまとめていた。

おわりに~国語の学習って~

子供に聞くと

「国語はないと生きていけない」

というほど大切だと考えているらしい。

そんな風に感じている教科であるならば、それが生きて働く力になったらいいなと思う。

言葉で何かを変えられる。

そんな素敵な言葉の使い方ができるようになってくれたら嬉しい。

言葉のよさが分かる児童を目指した授業はこちらも

6年生「日本文化を発信しよう」パンフレット作りの単元構成と言語活動
今回は趣向を変えて、授業作りの考え方について「日本文化を発信しよう」を例に紹介した。言語活動を何にするか、どのように単元を組むかは、児童の実態を見て、「今どのような力を身に付けさせたいか」に大きく関わる。そこを大切にして、授業作りについて考えた。

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