授業2年生

2年生「スーホの白い馬」学習課題を見つける 第4時

授業

この時間は前時までの3時間で読み取った大体の内容を元に学習の課題を探していく。

今日の授業は、私の尊敬する先輩の実践を参考に行わせていただいた。

課題を見つけるために

課題を見つけるとは

学習課題と聞くと、何だか硬いイメージがあるけれど、普段から子供達に授業を行う際、先生は学習課題を立てているはず。例えば、

スーホの白馬はなぜ逃げ出したのだろうか

どこが物語のクライマックスだろう

などである。これを、教師が立てるのではなく、子ども達に立ててもらう。

さて、どうすれば立てられるだろうか。

課題を見つけるためには?

T「昨日まででスーホの白い馬の内容を大きく学習したね。」

C「先生、スーホは可哀想!」

C「先生、なんでとのさまはあんなことをしたのー?」

よく読んでいる子ほど、納得のいかない展開が多いよう。ぬT子がいるみたい

T「そうかあ、みんな不思議に思ってること、ある?」

C「あるー!!」

じゃあ今日は、ということで疑問を考えていくことに。

課題を立てるのに1番最適な方法、それは

疑問を出し合うこと。

疑問の持たせ方

何も特別なことはないが、疑問を持つためにはある程度の読み取りが必要である。

そのために前時までで大きな枠組みを捉えている。

黒板に場面の番号を書き、

T「それぞれの場面で疑問があったら書いてごらん。」

と促す。このクラスでは何回かやったので、スムーズに出てくるが、初めてやるときは

行動と会話に着目させて行った。

展開~出てきた疑問から課題を考える。

何が出るかな

疑問をそれぞれノートに書かせたら、共有の時間になる。

方法はいろいろあるけども、今回は全体の中で指名し、出てきた疑問を板書し、全体で共感した。

学習課題を考えるための疑問 (スーホの白い馬 4時間目)

大まかな出来事を思い出しながら、出てくる疑問をまとめていく。(板書は箇条書きではなく、もっときれいにできる余地はあるが、お許しを)

出てきた疑問の検討をする

さて、これで終わってしまっては、ただ謎が残るだけになる。ここから、まずは、読めばすぐにわかる疑問を取り除く。

C「なんで逆らったかはすぐわかるよ。白馬がとられそうだったからだよ。」

C「かなしんだのは、白馬が死んだからだよね。それはすぐわかる。」

などなど。

それが終わると今度は、残った疑問の中で読んでも解決不可能な疑問を取り除く。

C「なんで二十頭かなんて、読んでもわからないよ。」

C「きっとたくさん生活に必要だったんだよ。」

C「なんで白馬が倒れていたのかも、いろいろ考えられちゃう。」

そんな風に絞っていくと、大事な疑問が浮かんでくる。

どの疑問から考えていくか

ここから最後に、次時からの学習について考える。

どれから解決していくか考えるのだ。

といっても、ここで出た疑問を一つずつ1時間かけて解決するわけではない。

(それはまた、次回の授業の中で)

子供たちと確認する中で◎がついている疑問から解決していきたいという結果になった。

これで、次時からの学習を自然と子供が考えたことになる。

学習課題を一緒に考えるとは

物語の学習でも、それ以外の学習でも、教師が教えるべきことはある。それは学習課題として、しっかり示して教えてあげたい。

だが、これから求められる力は、知識を得ること以上に、学習を自分で考える力や、学んだことを生かしていく力である。

学習課題を考えるというのは、「さあ、今日の課題は?」と子供に授業の最初に聞くだけでなく、こんな疑問から生む方法もあるかもしれないなと思う。

次時に自分の疑問が解決できるかもしれない。わくわくしますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました