この時間は前時までの3時間で読み取った大体の内容を元に学習の課題を探していく。
今日の授業は、私の尊敬する先輩の実践を参考に行わせていただいた。
課題を見つけるために
課題を見つけるとは
学習課題と聞くと、何だか硬いイメージがあるけれど、普段から子供達に授業を行う際、先生は学習課題を立てているはず。例えば、
スーホの白馬はなぜ逃げ出したのだろうか
どこが物語のクライマックスだろう
などである。これを、教師が立てるのではなく、子ども達に立ててもらう。
さて、どうすれば立てられるだろうか。
課題を見つけるためには?
T「昨日まででスーホの白い馬の内容を大きく学習したね。」
C「先生、スーホは可哀想!」
C「先生、なんでとのさまはあんなことをしたのー?」
よく読んでいる子ほど、納得のいかない展開が多いよう。ぬT子がいるみたい
T「そうかあ、みんな不思議に思ってること、ある?」
C「あるー!!」
じゃあ今日は、ということで疑問を考えていくことに。
課題を立てるのに1番最適な方法、それは
疑問を出し合うこと。
疑問の持たせ方
何も特別なことはないが、疑問を持つためにはある程度の読み取りが必要である。
そのために前時までで大きな枠組みを捉えている。
黒板に場面の番号を書き、
T「それぞれの場面で疑問があったら書いてごらん。」
と促す。このクラスでは何回かやったので、スムーズに出てくるが、初めてやるときは
行動と会話に着目させて行った。
展開~出てきた疑問から課題を考える。
何が出るかな
疑問をそれぞれノートに書かせたら、共有の時間になる。
方法はいろいろあるけども、今回は全体の中で指名し、出てきた疑問を板書し、全体で共感した。
大まかな出来事を思い出しながら、出てくる疑問をまとめていく。(板書は箇条書きではなく、もっときれいにできる余地はあるが、お許しを)
出てきた疑問の検討をする
さて、これで終わってしまっては、ただ謎が残るだけになる。ここから、まずは、読めばすぐにわかる疑問を取り除く。
C「なんで逆らったかはすぐわかるよ。白馬がとられそうだったからだよ。」
C「かなしんだのは、白馬が死んだからだよね。それはすぐわかる。」
などなど。
それが終わると今度は、残った疑問の中で読んでも解決不可能な疑問を取り除く。
C「なんで二十頭かなんて、読んでもわからないよ。」
C「きっとたくさん生活に必要だったんだよ。」
C「なんで白馬が倒れていたのかも、いろいろ考えられちゃう。」
そんな風に絞っていくと、大事な疑問が浮かんでくる。
どの疑問から考えていくか
ここから最後に、次時からの学習について考える。
どれから解決していくか考えるのだ。
といっても、ここで出た疑問を一つずつ1時間かけて解決するわけではない。
(それはまた、次回の授業の中で)
子供たちと確認する中で◎がついている疑問から解決していきたいという結果になった。
これで、次時からの学習を自然と子供が考えたことになる。
学習課題を一緒に考えるとは
物語の学習でも、それ以外の学習でも、教師が教えるべきことはある。それは学習課題として、しっかり示して教えてあげたい。
だが、これから求められる力は、知識を得ること以上に、学習を自分で考える力や、学んだことを生かしていく力である。
学習課題を考えるというのは、「さあ、今日の課題は?」と子供に授業の最初に聞くだけでなく、こんな疑問から生む方法もあるかもしれないなと思う。
次時に自分の疑問が解決できるかもしれない。わくわくしますね。
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