「そうだ、うれしいんだ生きる喜び、たとえ胸の傷がいたんでも」
これだけ読むとなんだか素敵な詩のように感じるのが不思議。
今回は伝記の学習に取り組んでいく。私は初任の頃、
伝記とはなんだ、どのように教えればいいんだ
と悩んでいた。そんな私だが、何年もたち少しだけまともな授業ができるようになったので、伝記の指導でお困りの誰かにこの記事が届いたら幸いだ。よし、楽しい授業を始めよう。
導入~アンパンマンマーチ~
この詩を読んで何を思う?
さて、まずはじめに、こんな詩をを黒板に書いて見せた。
「なんのために生まれて、何をして生きるのか」
「答えられないなんて、そんなのはいやだ。」
この詩はどんな人が書いたと思う?
以外と一番の歌詞は知らない子が多く、気付かない、しめしめ。
C「多分、有名な詩人。」
C「何かの作家。」
ちらほら出てきたところで、歌を聴かせる。
教室で起こる「あーーー!」の声、しめしめ。
「アンパンマンのマーチ」であることを伝え、本番はここから。
この歌は誰に向けられている?
T「さて、『何のために生まれて、何をして生きるのか』この詩は誰に向けられているのだと思う?」
C「世界中の人!」
C「やなせたかし本人!?」
C「悪者!!(バイキンマンのことらしい)」
「何のために生まれて、何をして生きるのか」
この詩は歌を聴かないで読むと、結構深いのではないか。
ここで今回のメイン。
この歌はどんな歌であるイメージがあるかな?
曲調があるので、少し言葉以外の要素も入るが、とにかく聞いてみたかった。
子供たちの回答はこちら。
展開~考えのアップデートをしよう~
伝記とは何?
さて、ここからが本単元の本題。
説明文と物語文がどのような文章だったかを押さえ、伝記とは何かを考えていく。
これはやなせたかしさんについて書いた文章であるが、実際に書いているのは梯さんという方。
C「ということは、梯さんがやなせたかしを通して何かを伝えたいんだねきっと。」
・・・鋭いぞ、わが教え子よ。
伝えたいという意味では説明文に近い。ただ、題材は別の人物の生き様。ここが物語文に近しい。
生き方を伝える文章を読み、何を受け止め、どのように自分の生き方を考えていくか。そんなことを楽しんでほしい。
まずは読んでみる&最初の考えを残しておく。
言語活動を「考えのアップデート」とした。今の考えから、伝記を読んだ後の考えで、自分の中の何かが変わったら、伝記を読む価値はあるのではないかと考えた。
アンパンマンのマーチからどんなイメージをもつか。やなせたかしさんはどのような生き方をしたか。
最初の時点での考えをまとめておく。
終わりに
次時以降、文章の中からやなせたかしについて、そして自分の考えをアップデートさせることに向けて文章を読むという見通しをもたせる。
伝記というのは、他の人の人生を垣間見ることができる書物である。人生一度きりだが、書物に触れることで、様々な生き方を追体験?できるのではないかと思う。それが伝記の素敵なところ。
子供達にも読むことを楽しんでほしい。そして、言葉の学習を通しながらも、他の人の人生を感じ取る感性を育てたい。そんなことを考えた1時間目だった。
次の記事では具体的な読解に入っていく。
(1年前の実践だから、思い出しながらのんびり書いていきます。)
次時はこちらから
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オンライン学習なら4年生「詩を味わおう」も参考にしてくださいね
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