授業1年生

1年生「なんていおうかな」「どうぞよろしく」「こんなものみつけたよ」

授業

新年度になりました。今年度も国語の授業が面白くなるよう工夫をして頑張っています。

こちらをお読みいただいている皆様もどんな授業をしようかと考えているのではないかと思います。一緒によりよい授業、教育を考えていけたら心強いです。

この記事を読むと分かること

  • 1年生の授業の進め方
  • 「どうぞよろしく」「こんなものみつけたよ」の授業展開
  • 児童への指導の方法

では考えていきましょう。

学期初めの授業にはこちらもどうぞ。

国語の面白い授業開き ~学期はじめ、学年はじめに使える授業の工夫 3選~
新年、新学期がスタートしましたね。今回は授業開きで使える実践例を3つ挙げました。国語の授業の楽しさ、学ぶ意味を考えながら、充実した初日なるよう頑張りましょう。何か参考になる授業があればぜひ真似してみてください。

1年生のこの時期の指導

さて、突然だが、1年生に「前を向こう」「話を聞こう」「ノートを開こう」などなど、細かな指示を丁寧にしている教室は多いことだろう。

1年生は純粋で何事にも意欲が高い。目の前の大人が「これをして」と言えば疑うことなく頑張ろうとするだろう。

だからこそ、この時期の学習はより一層考えて行いたい。

なぜ、前を向くのか

なぜ、話を聞かないといけないのか

なぜ、ノートを開くのか

これらは、やらなければならないことではない。

話を聞きたくなるから耳を傾け、書きたくなるからノートを開き、もっと見たいから前を向くのだ。

さて、「どうぞ よろしく」も「こんなもの みつけたよ」も、やらなきゃならないことではない。

やりたくなる、ワクワクする気持ちをとても大切にして展開していきたい。

導入

昨日はどんなことをしたっけ

yuuh先生
yuuh先生

昨日も楽しかったね、どんなことをしたっけ

この時期、学校を歩いて回ったり、友達と言葉遊びをしたり楽しんでいる学級が多いのではないだろうか。私のクラスでは学校を回りながら、「文字」と「もの」がつながることをみんなで確認していた。

児童
児童

いろんなものを見に行ったよね。

児童
児童

文字とものがつながるって話をした!

こんな風に、ノートに振り返りを書かなくとも、楽しかった思い出として学級で毎日の学びを積み重ねていきたいものです。(うまくいかないことの方が多いですが…)

今日は何をしようか

文字、もの、それ以外につながるものとして、子供達は国語の教科書も見ていたので「絵」と文字がつながるというイメージも持っていた。

yuuh先生
yuuh先生

さて、文字はもっと他にもつながるものってあるのかな??

この時点で私の中では「人」「気持ち」など、他者や目に見えないものともつながることを伝えたいと思っていた。だが、この時の返答は想像の上をいくものだった。

児童
児童

先生、あのね、言葉を使うと世界とつながることができるよ!

・・・とんでもない、面白い意見だ。

どういうことか聞いてみると、いろんな人と話したり、外に出かけたりできるというのだ。

本当かな、と聞くと、本当だと口をそろえて言うので、じゃあ出かけてみよう!となり、この日も学校探検へ。

勉強は自分がするもの、教えてもらうものではない

今日はこれをするよ、今日は教科書○ページだよ。

我々大人はついつい目に見える形を気にしてしまったり、評価してしまいがち。

だが、ひとりひとり話を聞いてみると本当に尊敬すべき考えや行動がたくさん見えてくる。

ぜひ入学したてのこの時期に、自分たちが楽しい学びをつくっていくのだということを存分に感じてもらえるような授業を行いたい。

(教えなければならないこともあることは重々承知しています…。)

展開

学校探検へレッツゴー

さて、さっそく学校中を歩き回りながら、本当に世界と繋がれるか試していく。

T「人と繋がれるんだよね?」

C「そう!」

T「どうやってつながるの?」

C「あいさつをする!」「こんにちはっていう!」

T「そしたら本当に返してくれるかな。」

C「うん!!」

そんなことを話しながら学校中を歩き回り、すれ違う先生方に挨拶をする。みんなそれぞれ挨拶を返してくれたり、自己紹介をしてくれたり。

事務室に入ったり、他の教科の先生に会いに行ったり、この日はたまたまPTA会長がいらっしゃっていたので、管理職の先生とともに挨拶。

その中でたまに「こんな時は何て言おうか。」「こういうときはどんな言葉がいいのかな」「つけくわえるとしたら何が言えるかな。」など問いながら、教師も楽しんで学校を歩き回る。

指導事項は頭に入れながら、教科書ではなく子供を見る

そうやって歩きながらも、何を学ぶかは、少しだけ考えておきたい。

この日の指導事項は一応、話すこと・聞くことのア「身近なことや経験したことなどから話題を決め、伝え合うために必要な事柄を選ぶこと。」であった。

けれど、まあ、出会った人に何て言おうか、どうしたら伝わるだろうかと考えていれば、自ずとこの事項にも関わってくる。

教科書では絵を見ながらシチュエーションを考えて言葉を選んだり、自己紹介のためにカードを用意したり、絵をかいて見つけたものをしょうかいしたりしている。これらを一つ一つ丁寧に行うこともとても大切だし、今回のように学校探検の中で網羅していくことを数回繰り返すこともできる。

何より大切なのは、教科書通りにできたかどうかではなく、目の前の子供達をみながら、学びを一緒に楽しむことだと思う。

そのためにも、ある程度の指導事項は頭に入れつつ、あとは子供達とわくわくしながら次は何をしようか考えていきたい。

きっと繰り返しているうちに、見つけたものをみんなに伝えたい、と思う子、ちゃんと自己紹介もしてみたいと感じる子、いろんな子が出てくるだろう。その時に「じゃあ、やってみるか!」と楽しんで言語活動を積み重ねていけたら素敵だと思う。

まとめ~国語はせかいとつながれる~

教室に帰ってきた後、子供達が線を書き加えていた。

もじとせかいはつながるが、もじと数字も、ものとせかいも、色々なものがつながりあっている、だそう。

児童
児童

先生、英語が分かれば他の国の人とも繋がれるね!

そんなことを言ってくれる子もいた。言葉がとっても素敵なものだと感じてくれていたら嬉しい。

1年生のスタート、「1年生だから教えてあげなきゃ」ではなく、一緒に考えて6年間の経験や知識を思う存分発揮させてあげたいと思う。明日からもがんばります。

気になることがあればぜひ、こちらから連絡ください。(ちゃんと返せるように頑張ります。)

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